2013年2月19日火曜日

船殻テスト

船殻:本体の構造物の一つで、骨格や外装などのこと。要するに船体。


 過去3回の出場経験で、恐らく船殻には塩ビ管を使うのが一番良いと見当が付いていたので、それのテスト。前回の水中モーターのコメントから「3.3mの深度」ではどうなるのか分からないので、一番重要な部分である船体を真っ先にやってしまおうという魂胆である。
 ついでに先達の技術についても教えていただこうという魂胆。

 場所は通称JAMSTEC(じゃむすてっく)、独立行政法人 海洋研究開発機構の、横須賀本部というところにある、潜水士訓練用プール。最大水深3.3m。
 本来は年一度の一般公開などを除いて一般者は入れないが、年に数回「アクアモデラーズ・ミーティング」というアマチュア団体が「水中ビークル・フリーミーティングinJAMSTEC」というイベントを開いているので、そちらに学生枠で参加させていただいた。
学生・教員などにはご好意で参加費無料にしていただいている(他は参加費か年会費がかかる。詳細は文末のURLを参照していただきたい)。これはとてもありがたい・・・。

 今回は数々の不備があり実験やテストというには遠くおよばないものだが、高い授業料(という名のタクシー代)を払ったこともあり、簡単に記録しておく。

テスト項目

  • 塩ビ管船殻のテスト(その1):塩ビ管および塩ビ掃除はけ口
  • 塩ビ管スラスターパーツのテスト:TS継ぎ手およびTSエンドキャップ
  • 塩ビ管船殻のテスト(その2):塩ビ透明版およびTS継ぎ口
実のところ・・・本来、必要である準備を色々と怠ったこともあり、しかも塩ビ管船殻のテスト(その2)は、行きの途中で思いっきり破損させてしまい、必要事項の半分もできなかった。しかし結果は得られたので、ここに書き留めておく。

 

実験

実験方法はいたって簡単で、各パーツを3.3m水中に30分程度沈め、内部への浸水状況をみるというものである。

・塩ビ管船殻

これは下の写真のように、塩ビ管の直管に「継手」と「掃除はけ口」というフタを取り付けたもので、片側がホットボンドでくっつけてあり、もう片側ははめ込んであるだけである。規格はTU管で、内径(呼び径)65mmの規格品を使用している。
 本当はもう片側を専用接着材で固定するつもりだったが、すっかり忘れてしまっていた。
 

3.3mの深度に沈めた様子
  

・塩ビ管スラスターパーツ

 「TS伸縮継ぎ手」の両側に「TSキャップ」というものをはめ込んでいる。詳しくはスラスターを製作した時の記事に譲りたい。
 単純に写真を撮り忘れただけのことなのだが・・・。

・塩ビ管船殻(その2)

 これは実験要素をふんだんに盛り込んだもので、新式のケーブル防水機構と透明な塩ビ板を用いた潜水窓の試験をする予定であった。
 しかし、ケーブル防水機構に必要な防水テープと塩ビ板の接着に問題があり、満足な結果が得られなかった。

結果

・塩ビ管船殻

 
浸水をおよそ20ml~50ml程度確認。これははめ込んだだけの構造部分からのものである。予想していた通りの水量。

・塩ビ管スラスターパーツ

浸水は全く認められず。防水性、メンテナンス性において十分な性能が認められた。今後も開発を進めていく。

・塩ビ管船殻(その2)

前述した不備(というより情けないまでの準備不足)により、ほとんど試験できなかった。試しにケーブル防水部分のみ水に浸る程度、手で沈めてみたが、水滴が落ちるのが分かるほど水が漏れていた。
 透明な塩ビ板部分も同様で、手で押さえながら水に入れても、15秒で10ml(目測)程度の浸水があり、全く無駄であった。

別記

  • 今回、アクアモデラーズ・ミーティングの方々と交流することができ、先人の技術や経験を教わることができた。しかしその技術についてはそれぞれの「財産」であるので、ここで列記するのは控える。
  • 今回使用したプールの情報などについては、別に記述する。
  • アクア・モデラーズの先人方に質問しても、「動力部の水密を安価かつ簡単」に達成するのは非常に難しく、現状の最大の課題点であるということが判明した。

考察

  • 船殻(本体・スラスター両方)の設計は、安価な部品と簡単な加工で十分な水密を持たせることができることが分かった。
  • JAMSTEC横須賀本部でのアクアモデラーズ・ミーティングについて必要な手続きの流れを把握することができた。2013年の水中ロボットコンテストまで、あと数回テストできるチャンスがあるので、有効活用したい。

謝辞

今回の実験については、以下の施設と団体にお世話になった。

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